ハンディーカーネギー・ベスト (3冊セット)

所謂自己啓発本の古典だけど、たまに読み返したくなるので文庫セット買いました。(小さい箱に入っていてかわいい)

もう定年退職した僕の親父は郵便局の主にセールスの管理職として長年過ごした。(郵便貯金とか簡易保険とか)

ある時、「管理職の秘訣は?」と聞いたら、答えがカーネギーが「人を動かす」の中で繰り返し繰り返し書いている実例の一つみたいで面白かったので紹介します。

郵便局の課長や局長といった管理職は2〜3年?ぐらいで各地の局を点々とするそうで、定期的にまったく新しいメンバーと環境に入って行ってグループ全体の売上を上げるのが仕事です。

そこでまず必ずやることは、

「一番成績の悪い人達を褒めて、励ます。」

だそうです。

具体的には、どこの組織でも必ず成績の悪い集団があるので、その人達と飲みに行って、褒めて、励ますそうです。

「郵便局員であるということは全員、公務員試験を合格してきているはず。そんな優秀な人達ならばちょっとやり方を変えるだけで成績があがる筈だ。」

そして、日報(的なもの?)でのその日の行動に対して、褒めて、励ます。

「今回は残念だったが、2週間に1度くらい用が無くても顔を出してみたらどうかな。」

とか

「見込みの高いお客様のリストを作って、そこを重点的に回れば楽かもしれない。」

といったような普通のアドバイスをその人達に重点的にするそうです。

元々、最悪の成績だったので成績は伸びるしかないし、成績が伸びれば本人も嬉しくてやる気が出る。成績の悪かった集団に改善が見られると、グループ全体の雰囲気も良くなり、皆自発的に行動するようになる。そうです。

公務員に自発的な行動を促すとかとてつもなく難しいんじゃないかと思ってましたが(偏見)、親父曰く、

「公務員といっても人間。成績が悪ければ居心地が悪いし、成績が上がれば嬉しい。」

基本中の基本、大事にしなきゃいけないなあと思いました。

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