「Backlogは素晴らしい。」
そもそもBacklogの素晴らしさに嫉妬の炎を燃やしていたところにCacooというサービスが出てきた。それ以降、僕らは自分達の仕事にCacooを使っている。(Webアプリのワイヤーフレームを書くため)
これも株式会社ヌーラボのサービスだという。
僕は別にヌーラボの回し者でも知り合いでも何でもない。「Web+DB Pressでヌーラボって名前をちょっと見たことあるなー」ぐらい。
個人やSOHO、LLCといった小さなグループがインターネットを使って共同作業する機会がこれからさらに増えてくのは間違いない。ローカルアプリよりWebアプリ。社内サーバーより社外サーバー。社外サーバーよりASP/SaaSの方が管理が楽。
数年前から海外のITベンチャーがGithubスタックと呼ばれる複数の外部サービスを組み合わせて仕事をするというスタイルが広まってるらしい。しかもそれは個人で使うには無料だが会社で使うと有料というしっかり儲けるモデルらしい。国内にももっとそういうサービスが必要だ。
そんなことは分かる。全くもって正論だ。でもそれを上手にやるのは簡単じゃない。
自分の作った製品、もし全く平等に見てはてブ経由で知って、他の製品群の中から本当にそれを選ぶ?
自分さえ使わない製品は犬も食わない。
よく「そういうソフト/サービスありましたよ。」という話しを聞くけど、それ、使ったんかい。毎日の仕事で使ってるんかい。
機能要件さえ満たしてればいいなら、XOOPSがあれば全てのサイトが作れる。OpenPNEがあれば全てのSNSが作れる。もうサイトの成功は約束された。
でも違うでしょ?
デザインが違うだけでもそのサイトのカラーは全く違うものになり、出来上がるコミュニティも違う。それに伴って必要とされる機能も値段も全然違う。
ユーザーのフィードバックを元に、自分で使ってみた感触を元に、細かい改良を積み重ねていって、かゆいところに手が届く、心地良いものにして始めてユーザーが使ってくれる。
ユーザーが製品を自分のツールボックスに加えてくれるかどうかはそういった細部にかかっている。
オープンソースを中身も見ずにカスタマイズした奇形児のようなサービスを使ったかい?
「バイクが2台無料だからこれをつなげて車を作れば安く出来るはずだ」といった方法論で作られた道具を自分のツールボックスに入れておきたいかい?
株式会社ヌーラボは確実にドックフードを食べている。繰り返される改良に耐えられる地に足の付いた確かな技術がある。(想像)
勿論Cacooには個人的に足りない機能もあるし、ここがこうだったらいいなという点もある。しかし、着実に良いものになっていくだろうという期待と自分のツールボックスに入れておきたい魅力がある。