第89回 PHP勉強会@東京に行ってMac・Windows共通のPHP開発環境 // Speaker DeckというLTをさせていただきました。

会場は株式会社リジョブさんの咲くらぼというスペース。人工芝に座って人工桜を見ながらビール飲んで勉強会とか最高かよ。

咲くらぼ TECH 勉強会サポート | 咲くらぼTECHブログ - 株式会社リジョブ

また、じゃんけん大会でLaravelエキスパート養成読本をいただきました。ありがとうございます。

LT内容を箇条書きにまとめるとこんな感じです。

  • レガシーPHP改善はまずは共通開発サーバーの撤廃からはじめるとよい。
  • WindowsでのPHP開発環境をMac上のVirtualBox内のWindowsでサクッとできるとか思うなよ。
  • shin x blogは神。
  • ansibleはlocalで使え。
  • VirtualDocumentRoot + PHPには罠がある。
  • xip.ioを活用せよ。
  • chocolateyは神ツール。

足ばやになってしまった質疑応答に対する補足。

Q. AnsibleはWindows対応してなかったっけ?

A. provision対象としてはサポートしてるけど、clientの実行マシンとしてはサポートしてません。

Installation — Ansible Documentation

Currently Ansible can be run from any machine with Python 2.6 or 2.7 installed (Windows isn’t supported for the control machine).

Q. Windows対応してないなら何でAnsible?chef-zeroは?

A. ごもっとも。chefは個人的にキモい(ネーミングとかberkshelfとか)。私がruby好きなのでrubyで何でもできるchefをPHPの会社に導入するとやり過ぎてしまうのが怖かった(vagrantはいいのかよ > 俺)。など。後は小規模ではchef-zeroよりansibleの方がシンプルで覚えるのも簡単だと思う。

私の構成管理ツールについての苦悩のエントリーはこちら

構成管理ツールについて - komagata

Q. 技術的な内容ばかりだけど、レガシーPHP改善は「このままでいいや」というみんなのマインドセットを変えることの方が重要なのでは?何か工夫していることは?

A. おっしゃるとおり。答えは例えばみんなを誘ってPHP勉強会に来る、発表する。(3人来ていただけました。ありがとうございます!先月はボッチで行った!)

レガシーPHP改善日記 シーズン2 エピソード1 - komagata

流行りの環境うんぬんは単なる手段であり、"経営陣を含めたマインドセットの更新が大事"ってのはありますが、そんな話みんな読みたくないでしょ?

エピソード1ではこんなこと言ってますがちょっとだけ・・・。

プレスコットのピクルス原理

「漬け水がキュウリに漬かるよりは、キュウリが漬け水に 漬かるほうが早い。」これは、「長いものには巻かれろ」という 世渡り術指南の、ちょうど逆を意味する。 すなわち、大きな仕組みに影響を与えようとして、 接触を続けている小さな個(自分)は、結果として、むしろ自分のほうが変えられてしまう可能性が高い、ということを警告している。

ピクルス原理によれば私が一人息巻いて乗り込んだところでレガシーPHPシステムは変わりません。むしろこっちがレガシー寄りになる。

シーズン1からお読みの方はご存知の通り、レガシーPHP改善にとってPHPコミュニティーと会社をつなげることは既定路線であり、必須のメソッドです。

今回は内容をブログに書くということも了承を得てからお仕事を受けています。(ほう、経験が生きたな

ピクルスを漬けている瓶に穴を開ける。そしてPHPコミュニティーという大きなプールにピクルスの瓶ごと突き落とす。そして割るぐらいのことをしないとマインドセットは変わらないと思います。

逆にいえば人間はピクルス原理のように周囲の環境に急激に馴染むという性質をもっています。PHPコミュニティーという良い漬け水に浸かれば急速に周囲に馴染んでいき、良いPHPエンジニアになれると思います。(良きキュウリは別の瓶に移って行ってしまうという別の法則もありますが…)

レガシーPHP改善でうかがってはじめに取り組んだのがslackの導入です。それまでIP-Messengerやメールで密書のようなやりとりをしているところにslackを導入し、何かにつけPHP界隈の情報を流しました。

先月も今回の勉強会も1時間前まで「まだ定員に空きがあるのでお時間がある方は是非」などと「こいつウゼェ・・・」と思われても仕方ないぐらい必死の勧誘をしました。

また、今回参加された方がいたことで変化に前向きな方々=心強い味方を見つけることができました。そういった方々に協力をおねがいして、参加できない方も巻き込むために社内で開催するぐらいの勢いでやる必要があります。

今回唯一の誤算はレガシー改善はまだ途中であり、会社名は改善が成ってから公開予定だったのですが、自己紹介で「今、自己紹介されたkomagataさんと一緒にやっている(略)」と会社名が思い切りバレたことです。

そりゃあそうなるわなと思いました。何が誤算だよ > 俺

関連:レガシーPHP改善日記シリーズ

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