結論
リニューアルはマーケティング用語。Webサービス開発チームにとっては思考停止やストーリーの粒度アップをもたらす悪魔の言葉なので使わないようにしよう。
すぐリニューアルっていう問題
Webサービス開発においてサイト改善の粒度がリニューアルという名前になってたら要注意。
その場合、責任者が
「よくわからないけど、うちのサービスイマイチだからおれのかんがえるさいきょうの機能・UIに刷新しよう」
と考えていて、
- 自分のサービスにとって良いとは何なのか?
- 何が問題点・ボトルネックなのか?
- 何を改善するのか?
- その仮説で本当に改善するのか?
- そもそも仮説はあるのか?
- 優先順位は?
などという地味な検討を避けてリニューアルという銀の弾丸を求めても、かさむ工数、ユーザー離れ、要らない機能などがサイトにもたらされるだけなのでヤメよう。対外的なマーケティング用語としてのリニューアルをWebサービス開発に持ち込んではいけない。
すでにリニューアル計画があります。どうすればよいですか?
リニューアル案が既にあるのであればそれを全部捨てろといっているわけではありません。
上記の検討をし、その観点からリニューアル案を小さなストーリーに分割しましょう。
そうすればやることはそこまで変わらないでしょう。
しかし、一般的には良いとされているが今回はやらないでよくなったことが少なくない工数を占めていたことが分かるでしょう。