AWS Workshop#2に行ってきました。
概要
Amazonに限らず、Webサービスについて話したり作ったりするコミュニティを作りたい。そんな集まり。主催者はAmazon.co.jpのEmerson Millsさん。今後月1で開催。
AmazonのWebサービスを使った面白い事例
発表者:Jeff Barr(Amazon.comの人)
- Amazonの各種サービスカテゴリを花びらにみたてたサービス
- flowerとbrowserをかけてる
- ECSを使ってる
- Flashで出来ててUIがユニーク、1クリック購入ならぬ、ゼロクリック購入(かも?)
- ECSのデータからBlue-ray DISCとHD DVDのどっちが優勢なのかいろいろな角度から統計を出してる。
- 実際にメーカーでこれを戦略会議の資料とされてるらしい
- Q. データを保存しといちゃいけないって規約がなかったっけ?
A. 過去のデータ(特に値段)を見せられると紛らわしいので禁止してる。この場合はそうとわかるからOK。(規約を変えたほうがいいかも)
- 裏は全部ECSを使ったECサイト(Amazlet.comみたいなもん)
- 実はAssociate o maticを使ってGenerateされたサイト。
- Associate o maticとはECSを使ったECサイトを生成するツール。ちょっとしたコンフィギュレーションでアサマシショッピングサイトができる。(MetaMetaAmazon)
- アサマシサイトのアソシ料の1割がAssociate o maticに入る仕組み(規約であらかじめ書いてあるから問題ない。)
- Q. co.jpのでもいける?
A. comとco.jpの違いはクエリのエンドポイント(URL)と返りがマルチバイトってだけだからいけるんじゃないか?Jeffさんが作者と友達なので誰か協力してくれればすぐJP対応できるよ。 - 個人が暇な時に作ったソフト
- どうせネズミ講やるならピラミッドの上の方から入ろうみたいな考えが超怠惰(良い意味で)
- ECS使って似たアーティストを検索・表示できるサイト
- 線や色でアーティストの共通する性質を表してる
- 一個の商品を世界のAmazonで価格比較。
- DVDとか.comの方が.co.jpより全然安かったりする
AWSコミュニティの話
- デベロッパ用コミュニティが.comでは盛ん
- 質問に答えるとポイントがもらえる
- ポイントもらうとステータスのランクがあがる(人力検索系と同じ)
ECS必殺技
発表者:Emerson Millsさん(Amazon.co.jpの人) *Ubuntuつかっとる
- co.jpのモバイル版はほとんどECSで作ってます。
- ECS 利用制限: 1 秒 1 コール(1 ユーザ ID から)
- 1 コール = ASIN(Amazonの商品コード=エイスン)ではない、最大 10 ASIN まで
-
バッチオペレーション
- ASIN(Amazonの商品コード)を10個までいっぺんに渡せます。
-
マルチオペレーション
- 検索とルックアップ、ルックアップとルックアップなど複数種類のリクエストを一回のリクエストで取れます
フリートーク
ここで出たAmazonへの要望は日本からの要望ということで必ず.comの上司にぶつけるよ。
AWSZone便利だよ
- フォーム入力してAmazonの各種APIの返り(XMLとか)が見える。
- S3とかいろいろ試せる。手っ取り早い。
Amazon Mechanical Turk
システムに人間を組み込むAPI(これはすごい) 具体的には・・・
アプリ > Mechanical Turk API > 何らかのアプリ > 人間
- アプリはAPIにやって欲しいタスク、報酬(お金)を渡す
- 何らかのアプリ(例えばWebのフォーム)で人間にタスクと報酬を提示する
- 人間は何らかの結果(翻訳結果テキスト・音楽ファイル・画像ファイルなど)を何らかのアプリに渡す
- APIは結果を返す。
- アプリは結果を返す(ことになっている)APIを見に行く
MTurk(Amazon Mechanical Turk)の事例
- 不動産会社が物件の写真を人に撮ってもらって物件情報が充実
- 上司の車をひっくりかえしてもらう
- 上司にパイをなげてもらう
- 写真に写ってるのが大人か子供か判別してくれ
- あるサイトがアダルトかどうか判別する
- 50セントで「こんな婦人服の売り方は駄目だ」をテーマで面白いビデオを作ってくれ
- 私のブログをよんで50ワード以上のコメントをしてくれ
- 部下の勤務態度をビデオにとって送ってくれ
- 鼻歌(mp3)からどのCDなのかおしえてくれ
- 報酬はお金(銀行振り込み)なので使うインセンティブが強力
- 上陸したら(今は.comだけ)人力検索系は死ぬかも
- Google Answerが失敗したのはタイミングが悪かった(←そうかな?)
- Amazonとしてはこれのjp版に事業性がある(儲かる)ことはわかっている。一番ベストな投入タイミングを見計らってるだけだそうです。
Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)
- API経由で扱う仮想のマシン?
- S3はストレージでEC2はコンピュータ自体?
- CPU時間いくらの昔の汎用機のイメージ?
- EC2でいろいろ面白いことやってるとこ。
- EC2上でWindowsを動かしている
- そしてそれをHostingしてる
とてもためになりました。MTurkが面白そう!あと、co.jpモバイル版をECSで作ってるって話。WebサービスからHTMLを吐くって発想はなかったわ。自社サービスも自社のAPIを使った単なるマッシュアップとして作れば柔軟で変更に強くなりそうですな。
ほんとに一番気になったのはASINの発音が「えいすん」だったことですが・・・。