こないだちょろっと書いてたsplume(スプリューム)がテレビ東京のワールドビジネスサテライトで紹介されてた。
この記者会見の後、セミナーみたいのがあってそれにエントリーしてたんですが、仕事のスケジュールが厳しくて行けなかった・・・。
以前、会社でデモを見せてもらってすごく面白いと思いました。SplumeがSecond LifeやHomeと決定的に違う点は、“仮想空間がHTTPとその上のVRML2.0(の拡張)というオープンで標準的な仕様で作られてること”これはネットゲームの延長の閉じた仮想世界とはかなり話が違う。
TVでは仮想世界を企業が作ってリンクすることが出来るというふうに紹介されていたけど、HTMLでホームページを作るみたいに誰でも3D空間を作ってリンクできる。提唱者の人はネット全体を仮想空間に変えようっていう妄想野望を持ってるに違いない。
PHPでVRMLを出力していたエリアもあったので永久ループみたいな空間とか再帰的な空間とかもできるんだと思うと面白い。
デモの後で、
「10年ぐらい前に見た時はVRMLは現実的には使えなさそうな動きとかだったんですが、技術的にはどんな変化があったんですか?」
という質問をしたんですが、
「何も無い。世の中のCPUと通信速度が上がったのでまともに使えるようになった。」
と言っていたのが面白かった。
VRMLでリンクされた空間で面白かったのが、URLに地理的な位置関係があるところ。例えば、
「http://p0t.jp/foo.html の道をまっすぐ行くと http://yahoo.co.jp があるけど十字路を左に行くと http://google.co.jp がある」
みたいな感覚があるということ。非常に楽しいURIの可視化方法だと思う。既存の3DオーサリングツールもVRMLに対応してるのがあるからGoogle Earthを丸ごとエクスポートとか簡単なんじゃなかろうか。
実際に空間を歩いてて別ドメインに行ってもURL欄を見ていなければほぼ気付かないぐらいスムーズ。隣接した空間は先読みしてるんだと思う。
「HTTPベースということは空間にBasic認証かけて入ろうとするとパスワード聞いてくる、みたいなこともできるんですか?」
って聞いたら、
「そういうダイアログは作ってないが、基本的には可能」
と言っていた。HTTPベースというのは楽しい。
唯一気になるのがクライアントが独自ブラウザだということ。これはプラグインかもしくはFlashで出来たら素晴らしいな。
追記:
“日本版Second Life”とは言わせない――「splume」とは - @ITスプリュームは専用ブラウザの機能をInternet ExplorerなどのWebブラウザで実現するプラグインや、仮想空間内の三次元グラフィックスを開発できるオーサリングツールも開発中で、オーサリングツールは今夏にも提供開始するという。
開発中だそうです。すばらし。
ref: Splumeの技術面はココ ref: 3Dデスクトップと仮想空間