ここ半年ぐらい(自分含めて)20代の会話を慎重に観察してたんですが、かなりの人が実は、人の話、全然聞いていないことに気づきました。
人の話っていうのは俺の話っていうことではなくて他人の話という意味です。一度、自分は発言せずに注意深く会話を聞いてみて欲しいんですが、会話と会話のつながりがまったく無いやり取りの応酬です。雰囲気的にはつながってるような感じがしても意味を考えてみるとまったく関係なくて、連想ゲームみたいな会話の接続になってることに気づきます。単純に相手が話している時間が自分の話を考える時間か、待ち時間になっている。待ち時間中に相手が言った言葉やその時視界に入ったものから連想して思いついたことを話す。一歩引いてみると、お互いに投げまくってうけとらないキャッチボールを見ているような薄ら寒い光景です。
会話の価値が相手に伝わることから自分が発すること自体に移ってきているということでしょうか。若い人程この傾向が強いのは万人に共通する価値への諦めからかもしれません。自分自身でも会話の上滑り感に気づいた時はいつもその状態になっています。
システム開発の現場で、
「俺は言った。だがお前が理解しなかった。」
なんていう台詞を何度か聞くと、そんなことにも何かの方法論やツールが必要なのかなと思ってしまいます。