弊社(FJORD, LLC)がEngine Yardとパートナーシップ(的なもの)を結んで怖話Engine Yard Cloud(以後EYC)に移行しました。

(飽くまで”的なもの”で、ちゃんとしたパートナーシップはこういうの

トライアルで検討する

トライアルで試した件については以前こちらに書きました。

Engine Yard Cloudを試す - komagata

本契約前に

貧乏会社なので複数台サーバーなんていくら掛かるのか怖い。料金シュミレーターで予め見積もっときました。

さくらVPSから移行したのは複数台構成のためなので、ちょっと奮発してappサーバー2台+dbサーバー1台の構成にしてみました。高けー!

デプロイ

手順はトライアルの時と同じです。ただ、本契約の場合は東京リージョンが選べます。

アクセスしてみる

appサーバー2台あるけど、どのIPにアクセスしたらいいの?と思いましたが、Application Masterの方のSSHのリンクをクリックする時に出るURLにIPがハイフン区切りで出てるのでそこにアクセスします。(この場合は54.249.225.67)

dbの方もそれで直接dbのインスタンスにsshできます。ユーザー名はdeployでした。

アプリをEYCに合わせる

EYCに載せるに当ってアプリを修正しないといけない点が2点ありました。

rubyを1.9.3系にする

EYCはまだruby2.0.0に対応してないので1.9.3系に変更しました。あんまり変わらないだろうと思ってましたが、encodingのmagic commentが無くていくつかエラーが。泣く泣く追加しました。

ユーザーのアップロード画像をS3に移行

これはEYCだからではなく、appサーバーが複数台になるのでユーザーがアップする画像をローカルに保存してたら迷子になります。幸いpaperclipの画像保存先をS3にするのは簡単で1日あれば対応できました。

データベースの移行

$ ssh bodom "mysqldump -udeployer -pXXXXXXX kowabana_production" | ssh db.kowabana.jp "mysql -uroot kowabana" 

これはコマンド1行でOK。sshで入れるとこういうところが楽ですね。EYCのdb名はアプリ名と同じになるようです。mysqldumpは全テーブルロックするのでデータ量の大きなサイトではこういう雑な移行はオススメできません・・・。

railsアプリのdatabase.ymlの接続先は変えなきゃいけないんじゃないの?と思いましたが、EYCのdeployのレシピで良い感じにdatabase.ymlを生成してくれるそうです。便利。

サポートチャット

トライアルの時もお世話になったサポートチャットですが、グローバルの方は平日の8AM PST - 6PM PST(日本では1時から13時)がサポート時間です。

これは豆ですが、Engine Yardの日本法人のトップページのチャットから発信すれば日本人が日本時間で対応してくれます。

感想

まだ移行したばっかりなのでどうなるかわかりませんが、移行作業自体は思ったより早く簡単にできたなと思います。最近セキュリティ周りがキナ臭いのでその辺は安心感がありますね。(最近別の仕事でウィルスに感染したPHPのサイトの調査をやったばかりです。)

オープンネットワークラボにGithubのPJらが来た時のイベントで「初期のGithubはEngine Yardにサーバーを借りていた」という話を聞いてその後の懇親会でいきなり不躾にも「弊社にもサーバー貸してください!」と@yandoさんに無茶振りしたことから始まった話でしたが色々お手数をお掛けしつつ移行できてよかったです。ありがとうございます。

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