プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

独自の構造や単語を考える前に、組み込みライブラリ標準添付ライブラリでよく使われている構造や単語(クラス名・メソッド名)で表現できないか考えよう。

独自の構造・単語は作っている人にとってはわかりやすいかもしれないが、それを使う他人にとってはわかりづらい。rubyプログラマーにおなじみの構造・単語でなるべく作ろう。

Bad:

class Status
  def self.make_stat(file)
    {
      username: self.username(file),
      size: self.size(file),
      basename: File.basename(file)
    }
  end

  def self.username(file)
    # ...
  end

  def self.size(file)
    # ...
  end
end

puts Status.make_stat(file) # => {username => 'komagata', :size => 1234, basename: 'ls.rb'}

Good:

class Status
  def initialize(file)
    @file = file
  end

  def to_h
    {
      username: username, 
      size: size, 
      basename: File.basename(@file)
    }
  end

  def username
    # ...
  end

  def size
    # ...
  end
end

puts Status.new(file).to_h # => {username => 'komagata', :size => 1234, basename: 'ls.rb'}

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

原則、クラス名は名詞、メソッド名は動詞です。例外は下記。

[RubyTips] 変数のように見えるメソッド - komagataのブログ

単純に英語の文章としておかしいメソッド名も多いので注意です。

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

メソッド名に同じ名詞が頻出する場合、その名詞をクラス名として抜き出すとスッキリすることが多い。特にそれらのメソッドが同じインスタンス変数を使ってる場合は尚更。

Bad:

class File
  attr_accessor :permission

  def open
    # ...
  end

  def check_permission
    # ...
  end

  def fetch_permission
    # ...
  end

  def permission_characters
    # ...
  end
end

Good:

class File
  def open(path)
    # ...
    @permission = Permission.new(file)
  end
end

class Permission
  def initialize(file)
    @file = file
  end

  def check
    # ...
  end

  def fetch
    # ...
  end

  def characters
    # ...
  end
end

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

Bad:

# frozen_string_literal: true

class Foo
  require "optparse"

  attr_reader :xxxx

  def initialize
    # xxxx
  end
end

Good:

# frozen_string_literal: true

require "optparse"

class Foo
  attr_reader :xxxx

  def initialize
    # xxxx
  end
end

requireは主にライブラリを読み込むために使います。書いた場所のスコープに読み込むわけではないのでファイルの一番上(マジックコメントよりは下)に書くのが一般的です。

ついでにloadとの違いを押さえておくと良いかもです。

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

Bad:

def kana(name)
  result = ""
  if name == "komagata"
    result = "コマガタ"
  elsif name == "machida"
    result = "マチダ"
  elsif name == "tanaka"
    result = "タナカ"
  elsif name == "yamada"
    result = "ヤマダ"
  end
  result
end

Good:

def kana(name)
  {
    "komagata": "コマガタ",
    "machida": "マチダ",
    "tanaka": "タナカ",
    "yamada": "ヤマダ"
  }[name]
end

こういう分岐数が多いやつはハッシュで分岐数を削減できる。

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

rubyではメソッド呼び出しにカッコ()が必須ではありません。カッコを使わずにメソッドを呼び出すと単に変数を参照しているように見えます。

article = Article.new
article.title # メンバ変数が呼べているように見える

rubyはこれを利用してアクセサを実現している。(c#やswiftでは専用の構文を用意している)

attr_accessor :title
def title
  @title
end

def title=(title)
  @title = title
end

↑この2つは同じ。

これは自分のプログラムにも活用できる。メソッド名が名詞であって、そういうメンバ変数のアクセサとして動いているように”見えれば”問題ないメソッドになる。

def age
  today - birthday
end
user = User.new
user.age # そういうメンバ変数にみえる

実際にはそんなメンバ変数はなく、メソッドがメンバ変数のフリをしているだけだ。クラスを使う人からみれば同じように振る舞うのであれば問題ない。 複雑な処理を整理したいとき、これを使ってなるべくそのクラスのメンバ変数に見える名詞メソッドの形にしてみよう。 たくさんのメンバ変数(に見える名詞メソッド)を扱う少数のメソッドという形になると全体が把握しやすくなる。何故ならメンバ変数よりメソッドの方が入力・出力・副作用を考えなければ行けないので複雑だから。

注意

ただ、メンバ変数のように見えるメソッドが派手な副作用を持っている時、使う人から見るとエゲツない罠となる。

プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプの提出物のレビューでよく指摘するシリーズ。

可読性の面

可読性(他の人が読んだ時のわかりやすさ)の面から言うと、initialize(初期化)と言える処理のみ書くべきです。

そのクラスがインスタンスになっているとき、そのインスタンスが備えているべき変数の状態などを設定しておくべきです。

newしただけなのに初期化とは言えないことをやっているとそのクラスを使った人はビックリするし、勘違いから事故が起きやすくなる。

機能の面

機能の面から言うと、大抵は受け取った引数からメンバ変数を設定する程度をするのが一般的です。

例えば、newしただけで何か文字を出力してたりすると、そのクラスをテストする時に困る。拡張するときも困る。

printer = Printer.new # ここで画面に何か出ちゃう
assert printer.ready?